「終の信託」 終末期医療という答のない問題提起

監督 周防正行

<あらすじ>
不倫相手に捨てられ自殺未遂騒動を起こしてしまった呼吸器内科のエリート医師、折井綾乃(草刈民代)は、重度の喘息を患う患者、江木秦三(役所広司)の優しさに救われる。 二人は医師と患者という関係を越えた深い心の絆で結ばれ、死期が迫っていることを自覚した江木は、「最後のときは早く楽にしてほしい。」と綾乃に懇願する。 2か月後、心肺停止状態に陥った江木を回復の見込みがないと判断した綾乃は生命維持装置を外すことを家族に提案する。

<感想>
公開2週目の土曜、観客は15人ほど。周防監督の新作でキャストもそこそことなれば、もう少し入っても良さそうなものだが・・・。

確かに娯楽性はほとんどない。序盤に草刈民代のヌードシーンがあるのが、わずかながらのサービスか。妻の裸を見せたがるなんて監督も好き者だなあ、なんて不埒なことを思ったりしたが、このシーンもきちんと伏線になっている。それにしてもこの草刈民代は結構エロい。(ほめているつもりです)

クライマックスは検察での取調べシーン。それまでの展開で綾乃の行動を同情的に見ていた私も、綾乃は情緒的に過ぎると思い直してしまうほど、検事(大沢たかお)の論理にはスキがない。見ていて息苦しくなるほど、このシーンの二人はすごい。バレエを引退した草刈民代がいよいよ本物の役者になってきた。

終末期医療という答のない問題提起、重く受け止めました。

多分、大ヒットはしないだろうけど、今の日本映画の中で最も高い水準にある作品だと思う。

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  • 『終の信託』

    Excerpt: □作品オフィシャルサイト 「終の信託」□監督・脚本 周防正行□原作 朔立木□キャスト 草刈民代、役所広司、浅野忠信、大沢たかお、細田よしひこ■鑑賞日 10月28日(日)■劇場 チネチッタ■.. Weblog: 京の昼寝~♪ racked: 2013-02-04 08:41
  • 映画『終の信託』を観て

    Excerpt: 12-90.終りの信託■配給:東宝■製作年・国:2012年、日本■上映時間:144分■観賞日:11月18日、TOHOシネマズ渋谷(渋谷)■料金:0円 □監督・脚本:周防正行◆草刈民代(折井綾乃)◆役.. Weblog: kintyre's Diary 新館 racked: 2013-02-13 22:25